東京都足立区で発生した盗難車による暴走事故は、昼間の国道という人通りの多い場所で起き、多くの死傷者を出す極めて重大な事件となりました。
警視庁交通捜査課は12月15日、足立区六月に住む職業不詳の横尾優祐容疑者(37)を、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)および道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで再逮捕したと発表しました。
この事故では、フィリピン国籍の会社員テスタド・グラディス・グレイス・ロタキオさん(28)が死亡したほか、別の男女1人も命を落とし、さらに12人が重軽傷を負っています。
警視庁は当初、容疑者の氏名を公表していませんでしたが、事故の重大性や捜査の進展状況を踏まえ、今回実名を公表する判断に至りました。
本記事では、横尾優祐容疑者の顔画像の有無、事故現場の詳細、生い立ちや足立区の自宅、そして犯行動機や余罪の可能性について、現時点で明らかになっている情報を整理します。
事件の経緯と被害状況
警視庁の発表によりますと、横尾容疑者は事故直前、近くの自動車販売店から乗用車を盗んだ疑いで逮捕されていました。
その後、盗難車を運転して国道へ出て、信号無視を繰り返しながら暴走したとみられています。
赤信号の交差点に進入した際、横断歩道を渡っていたテスタド・グラディス・グレイス・ロタキオさんをはね、そのまま現場から逃走しました。
テスタドさんは病院に搬送されましたが、出血性ショックにより死亡が確認されました。
この事故により、当初は死傷者11人と発表されていましたが、その後の捜査で新たな負傷者が確認され、最終的に死者2人、重軽傷者12人の計14人に上る被害が明らかになっています。
横尾優祐容疑者の顔画像は公表されているのか
現時点で、横尾優祐容疑者の顔画像は公表されていません。
報道各社は、事件を起こした車両や現場の写真、ナンバープレートの一部が写った画像などは掲載していますが、横尾容疑者本人の顔が確認できる写真や映像は伝えられていない状況です。
これは、横尾容疑者について、逮捕当初は刑事責任能力の有無を慎重に調べる必要があるとして、警視庁が氏名の公表自体を見送っていたことが大きく影響しているとみられます。
警視庁は、通院先の病院から得た医師の意見や、取り調べでの受け答えの様子などを踏まえ、刑事責任を問えると判断しました。
そのうえで、事故の被害規模が極めて大きいことを重く見て、氏名や住所を公表したと説明しています。
今後、裁判が進む過程で顔写真が公開される可能性はありますが、現段階では「顔画像は未公表」というのが正確な情報です。
事故現場はどこだったのか
事故現場は、東京都足立区梅島の国道上にある交差点およびその周辺です。
事件が起きたのは、11月24日の午後0時半ごろでした。
昼間の時間帯で、横断歩道を利用する歩行者や周辺を走行する車両が多く、普段から交通量の多い場所とされています。
横尾容疑者は、付近の自動車販売店から盗んだ乗用車を運転し、赤信号を殊更に無視したまま交差点へ進入しました。
その際の速度は時速およそ70キロとみられており、制御不能の状態で横断歩道を横切っていた人々を次々とはねたとされています。
さらに、歩道や車道を含め、約290メートルにわたって車を暴走させたとされ、被害は一点にとどまらず、広範囲に及びました。
横尾優祐容疑者の生い立ちについて
横尾優祐容疑者の生い立ちについて、詳しい情報は現在のところ公表されていません。
年齢は37歳で、職業は「不詳」とされています。
これまでの報道では、学歴や過去の職歴、家族構成などについて具体的な言及はなく、プライベートな背景はほとんど明らかになっていないのが実情です。
警視庁が刑事責任能力の有無を慎重に調べていたことからも、横尾容疑者が過去に精神科や医療機関に通院していた可能性が示唆されていますが、その詳細については明言されていません。
現段階では、確定した事実のみを伝える必要があり、生い立ちについては「不明な点が多い」という表現にとどめるのが適切です。
足立区六月の自宅はどこか
横尾容疑者の住所は「東京都足立区六月」と公表されています。
ただし、番地や集合住宅名など、具体的な所在地については明らかにされていません。
足立区六月は住宅街が広がる地域で、ファミリー層や高齢者も多く暮らしています。
近隣住民からは、事件後、突然自分たちの住む地域名が全国ニュースで報じられたことへの戸惑いや、不安の声も上がっているとされています。
警察は現在も周辺住民への聞き取りや、生活状況の把握を進めているものとみられます。
犯行動機は何だったのか
横尾容疑者の犯行動機については、現時点では明確にされていません。
警視庁は、故意に信号を無視し、高速で交差点に進入した点を重く見て、危険運転致死の疑いを適用しています。
一方で、なぜ盗難車で暴走に及んだのか、逃走を続けた理由は何だったのかについては、捜査中とされています。
精神状態や判断能力がどの程度保たれていたのかも含め、今後の取り調べや鑑定によって明らかになる見通しです。
現段階で動機を断定することはできず、推測に基づく情報には注意が必要です。
余罪の可能性はあるのか
横尾容疑者について、今回の事故以外の余罪があるかどうかは、現時点では確認されていません。
ただし、車両を盗んだ窃盗事件については、すでに別件で逮捕されており、警視庁はその経緯も含めて詳しく調べています。
過去にも同様の盗難や危険運転を繰り返していた可能性があるのか、あるいは今回が突発的な事件だったのかについては、今後の捜査で明らかになるとみられます。
まとめ
この事件は、昼間の国道で突然起きた無差別的な暴走事故であり、多くの人に強い不安と衝撃を与えました。
被害者やその家族、現場に居合わせた人々の心の傷は計り知れません。
今後、裁判を通じて事件の全容や責任の所在が明らかになるとともに、再発防止に向けた議論が求められています。
引き続き、警視庁の捜査や司法の判断を冷静に見守る必要があるでしょう。