日本ゴルフ界の象徴的存在として長年第一線に立ち続けてきた、プロゴルファーの尾崎将司さん（通称・ジャンボ尾崎）が、2025年12月23日に亡くなりました。
78歳でした。
その圧倒的な実績と存在感から、訃報はゴルフ界のみならず、多くのスポーツファンに大きな衝撃を与えています。
本記事では、ジャンボ尾崎さんの死因や闘病の経緯、家族構成、妻との結婚・離婚、そして長男・尾崎智春さんの現在の活動について、分かっている事実をもとに詳しく整理します。
ジャンボ尾崎さんの死因はS状結腸がん（大腸がん）
尾崎将司さんは、2025年12月23日午後3時21分、S状結腸がんのため亡くなったと発表されました。
この発表は、長男・尾崎智春さんによるものです。
S状結腸がんは大腸がんの一種で、大腸の下部、直腸に近い部分に発生します。
比較的症状が出にくく、発見が遅れるケースも少なくありません。
報道によると、尾崎さんは約1年前にステージ4と診断されていました。
その後は本人の強い意志により、入退院を繰り返すのではなく、自宅での療養生活を選択していたとされています。
最期まで「ジャンボ尾崎」としての誇りを失わず、静かに家族に見守られながら人生を終えた姿は、多くの人の胸を打ちました。
葬儀は故人の遺志により近親者のみの家族葬として執り行われ、後日「お別れの会」が予定されています。
ジャンボ尾崎さんの基本プロフィールと偉大な功績
尾崎将司さんは1947年1月24日、徳島県海部郡宍喰町（現・海陽町）に生まれました。
身長181センチ、体重90キロという恵まれた体格を生かし、豪快なプレースタイルで知られていました。
若い頃は野球選手として西鉄ライオンズに入団し、投手としてプレーした異色の経歴を持ちます。
その後、野球を引退し21歳でゴルフに転向。
1970年にプロテストに合格すると、男子ツアーの中心選手として一気にスターダムを駆け上がりました。
プロ通算113勝という前人未到の記録は、日本男子ゴルフ史において今なお別格の存在です。
青木功さん、中嶋常幸さんとともに「AON時代」を築き、日本のゴルフ人気を牽引しました。
晩年は指導者としても活躍し、2018年には「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」を設立。
原英莉花選手、西郷真央選手、佐久間朱莉選手など、次世代を担う女子プロを多数育成しました。
ジャンボ尾崎さんの結婚歴と妻（元嫁）について
ジャンボ尾崎さんは、1968年に尾崎義子さんと結婚しています。
この結婚は、尾崎さんがゴルフ界で頂点を極めていく時期と重なっており、義子さんは長年にわたり家庭を支える存在でした。
ツアー転戦の多い生活の中で、精神的な支えとなり、表舞台には出ないながらも「内助の功」を尽くしてきた人物として知られています。
しかし、2006年3月に協議離婚。
約38年間に及ぶ結婚生活に終止符が打たれました。
離婚理由と事業失敗の影響
離婚の背景には、ジャンボ尾崎さんの事業面での失敗があったと複数のメディアで報じられています。
1990年代以降、尾崎さんはゴルフ場開発、不動産投資、リゾート関連事業などに積極的に参入しました。
しかし、経済情勢の悪化や判断ミスが重なり、事業は次第に行き詰まります。
最盛期には数十億円規模の負債を抱えていたとも言われ、家庭への影響は決して小さくありませんでした。
経済的な問題だけでなく、精神的な重圧も夫婦関係に影を落としたと考えられています。
このため、離婚は単なる性格の不一致ではなく、事業失敗による生活環境の変化が大きく影響した結果と見られています。
再婚の事実はあるのか
ジャンボ尾崎さんについて、再婚の噂が出ることがありますが、
再婚したという公的な事実は確認されていません。
この噂の多くは、弟であるプロゴルファー・尾崎健夫さんが、女優の坂口良子さんと再婚したことと混同されたものと考えられています。
離婚後、新たなパートナーの存在や再婚に関する報道は一切なく、
ジャンボ尾崎さんの結婚歴は「一度結婚し、一度離婚した」という事実に集約されます。
ジャンボ尾崎さんの子供は何人？家族構成を整理
ジャンボ尾崎さんには3人の子供がいることが知られています。
その中で、現在もゴルフ界に深く関わっているのが長男・尾崎智春さんです。
娘や他の子供については、一般人であるため詳しい情報は公表されていません。
長男・尾崎智春さんの現在の活動
長男の尾崎智春さんは1971年4月28日生まれ。
学生時代は千葉日大第一高校でゴルフの才能を発揮し、300ヤード級の豪打で将来を期待されました。
しかし、プロテストには合格できず、選手としての道は断念。
その後は方向転換し、マネジメントの道へ進みます。
現在は、
・「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の運営
・有限会社「尾崎エンタープライズ」の代表取締役
として、父・将司さんに関わる業務全般を取り仕切る立場にあります。
叔父である尾崎健夫さん、尾崎直道さんというトッププロに囲まれて育った経験は、現在の仕事にも大きく生かされています。
智春さんの存在がなければ、原英莉花選手や西郷真央選手、笹生優花選手といったアカデミー出身プロの活躍もなかったかもしれない、と言われるほど、その功績は大きなものです。
まとめ
ジャンボ尾崎さんの人生は、
選手としての栄光
事業での苦悩
家族との歩み
そのすべてが、日本ゴルフ界の歴史と深く結びついていました。
死因はS状結腸がんという厳しい病でしたが、最期まで自らの意思を貫いた姿勢は、まさに「ジャンボ尾崎」そのものだったと言えるでしょう。
そして現在、長男・智春さんが父の意志を継ぎ、ゴルフ界の未来を支え続けています。
ジャンボ尾崎という存在は、これからも記録と記憶の両面で生き続けていくはずです。
