2025年6月27日発売の週刊誌『週刊ポスト』が報じた内容が、ネット上で大きな波紋を呼んでいます。
報道によると、SMAP元メンバーでタレントの中居正広さん(52)と、元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さん(28)の間に起きた“失恋事案”とされるトラブルにおいて、当時のショートメッセージのやり取りが証拠画像付きで公開されたのです。
この一連のスクリーンショットとその内容は、これまで語られてきた「男女の交際のもつれ」といった軽い印象を完全に覆し、「これは果たして失恋事案と呼べるのか?」という疑問が改めて浮上しています。
話題の発端:中居正広と渡邊渚の“失恋事案”とは?
このトラブルは、2023年6月2日、仕事の打ち上げ後に起こった出来事が発端とされています。
一部報道では、中居さんが好意を寄せていた渡邊さんに接触を図ったものの、彼女はその行為を“性暴力”と捉え、精神的に大きなダメージを受けたとのこと。以後、渡邊さんは産業医の診断で「急性ストレス反応」とされ、7月には都内の病院に入院、しばらく休職に追い込まれました。
しかし世間では、「交際のもつれ」「婚約破棄の逆恨み」「失恋による感情の爆発」といった誤った憶測が飛び交い、渡邊さんに対する誹謗中傷が過熱。これにより、本人は警察に相談するまでに至っていました。
友人が決断した“やり取り”の公開
事態を重く見た渡邊さんの友人が、週刊ポストの取材に応じ、「彼女は被害者なのに“失恋”として矮小化されている。このままではあまりにも可哀想」と語り、当時本人から直接渡されたショートメッセージの写しを公開。
それにより、「失恋事案」ではなく、明確な“被害と加害”の構造だったのではないかという視点が広まり始めています。
公開されたメッセージ画像の衝撃内容
実際に公開されたメッセージ内容を時系列で見ていきましょう。
【2023年6月4日】
晴天!気持ちいいですよ。自転車日和!また、誘いますね!
【2023年6月5日】
こんばんは、水曜日は、どうでしょうか。仕切り直しでのみましょう。何人か声かけてみます。
→これに対して渡邊さんは、
今週の水曜は支えで四ツ谷あたり、行けません…💦
というふうに、丁寧に断っています。
【2023年6月9日】
自分は、会いたいです〜。
金曜日、どうかな。ご飯行けないかな。
→これに対して渡邊さんは、
私は単純の人間で、貞操観念からも真面目なタイプで、
そういうことがあると、正直気持ちがついていけず、
食事に行けるメンタルではないです。
と返信しており、トラブル後のショックがいかに深刻であったかが伺えます。
【中居さんの返信】
そんな気持ちにさせちゃって、申し訳ない。
何て伝えれば… 思いやる気持ちの至らなさです。
また、皆んなで食事ができればと思ってました。
嫌な思いさせちゃったね。ごめんなさい。
落ち着いたら…、落ち着かないかな。連絡して下さい。
ここでようやく謝罪のような文面はありますが、「落ち着いたら連絡して」と、あくまで受け身で、寄り添う姿勢には欠けているようにも感じます。
Aさんの心の叫び「ショックが大きく、仕事も休むことにしました」
【6月15日】
渡邊さんはついに限界を迎えた心境を以下のように綴っています。
やっぱり私にとってはショックな気持ちが大きくて、
しばらく仕事も休むことにしました。
このメッセージを見た中居さんの返信は以下のとおり。
大丈夫かな。大丈夫ないですよね。
自分にできることがあったら、言ってください。
そっと、した方がいいのかな。
一見心配しているようでありながら、やはり“他人事”の印象が拭えません。
さらにその後も、
その後、どうですか?体調は、安定してきましたか?
回復してきました?心配してます。
といったメッセージが一方的に送られており、本人の意思や状態を無視した継続的な“関わり”を求めている様子がうかがえます。
渡邊渚さんの否定「恋愛感情も交際もなかった」
週刊ポストの取材に対し、渡邊さんは以下のようにコメントしています。
「本物かどうかは明言できませんが、当時、自分の身を守るため、
友人やフジテレビのスタッフにメッセージの写しを送っていたのは事実です。
被害に遭った私がなぜここまで貶められなければいけないのか。
日本社会は被害者に厳しすぎます。」
さらに、渡邊さんの友人によると、
-
恋愛感情は一切なかった
-
プライベートな写真やポエムを一方的に送りつけられ不快だった
-
それらのメッセージを見ること自体が負担だった
と語っており、これまで語られてきた“失恋”という表現が完全に誤りであることが分かります。
事案の“本質”を見誤った世論とメディアの責任
この一連のやり取りを見る限り、単なる男女関係のもつれ、ましてや失恋という軽い言葉では済まされない深刻なケースであることは明白です。
にもかかわらず、メディアやSNSでの反応には、
-
「振られた腹いせでは?」
-
「交際していたのに一方的に被害者を演じているのでは?」
といった、被害者を攻撃する声が少なからず存在しました。
しかし、今回のやり取り公開によって、こうした“失恋事案”というフレーズの誤用や、事案の矮小化がもたらす弊害が改めて浮き彫りになったといえるでしょう。
まとめ:誤解と誹謗中傷の連鎖を止めるべき時
渡邊渚さんは、現在もフラッシュバックに悩まされているといい、さらにネット上での中傷によって精神的な負担を抱えていることを明かしています。
今回、勇気を出してメッセージの公開を決断した友人の行動、そして事実を否定せずに認めた渡邊さんの姿勢は、被害者の尊厳を守るために重要な一歩だったといえるでしょう。
この記事を読んだ方々にも、どうか「失恋事案」という一言で片付けず、そこに潜む構造的な問題や、被害者の苦しみを正しく理解していただきたいと願います。
コメント