東京に本社を置く大学受験塾「SS義塾」が、突然授業を停止し、生徒や保護者から「音信不通になった」という訴えが相次いでいることが明らかになりました。
受験シーズンを目前にしたこのトラブルは、教育現場だけでなく社会的にも大きな関心を集めています。
運営会社の社長である苗田岳史氏は「業務の委託先に塾を乗っ取られた」と主張する一方、委託先とされる男性は「事実無根」と真っ向から否定しており、主張が大きく食い違っています。
この記事では、SS義塾とはどのような塾だったのか。
苗田岳史氏とは何者なのか。顔画像や経歴・学歴
そしてネット上で話題になっている「魔界系ラーメン 三冠馬」との関係について、現在判明している情報を整理し、読者が特に気になるポイントを詳しく解説します。
SS義塾とはどんな大学受験塾だったのか
SS義塾は、面接や小論文を重視する「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」に特化した大学受験塾です。
公式ホームページでは、
「国公立・有名私大への逆転合格を実現させます」
というキャッチコピーを掲げていました。
東京・港区に本社を置き、全国の受験生を対象にオンラインで授業を提供するスタイルを採用しています。
面接対策や志望理由書、小論文対策など、一般入試とは異なるノウハウを売りにしていた点が特徴です。
報道によると、受験シーズンなどのピーク時には、
生徒数はおよそ300人
講師やスタッフは約70人
という規模で運営されていたとされています。
オンライン完結型という利便性から、地方在住の受験生も多く利用していたとみられています。
突然の授業停止と「音信不通」状態
異変が起きたのは2025年12月に入ってからです。
受講生や保護者から、
授業動画が突然見られなくなった
アプリ内の授業チャンネルが削除された
塾に連絡しても返事がない
といった声が相次ぎました。
来年の受験を見据えて7月末に入会したという高校2年生の受講生は、
「アプリを使って授業のチャンネルが送られてくるんですが、その大元のチャンネルが消されてしまって、全く見られないです。怒りです。裏切られたという気持ちが大きい」
と話しています。
その後、SS義塾から公式LINEで、
「早期の原因解明に向け対応を進めるとともに、事業の正常化に向け尽力し、適切な対応も行っていく予定です」
というメッセージが送られました。
しかし、具体的な復旧時期や返金対応についての説明はなく、不安は解消されていません。
苗田岳史社長の主張「業務委託先に乗っ取られた」
SS義塾を運営する会社の社長である苗田岳史氏は、JNNの取材に対し次のように説明しています。
「全ての業務運営をネットサービスで行っていたんですが、代表取締役である私がログインを全てできない状態にされてしまって、塾の口座として使っていたものから全額、約4000万円近くが不正に出金されていた」
苗田社長によると、
塾の管理システム
オンラインサービスのログイン情報
銀行口座のパスワード
などが業務委託先によって変更され、実質的に運営が不可能な状態に陥ったといいます。
パスワードの返還を求めたものの応じてもらえず、その後、業務委託契約の解除を通知したと説明しています。
委託先とされる男性は全面否定
一方で、苗田社長が「業務を委託していた」とする男性は、取材に対して次のように反論しています。
「事実無根です。銀行口座のパスワード云々については僕は知らないですし、経理担当がどうとかも分からない」
つまり、
不正出金への関与
口座パスワードの管理
塾運営の中枢への関与
これらをすべて否定しています。
現時点では、どちらの主張が事実なのかは明らかになっておらず、警察が正式に捜査に乗り出しているかどうかも公表されていません。
苗田岳史の顔画像や経歴 学歴は?
苗田岳史氏について、
顔画像
詳細な学歴
過去の職歴
といった個人プロフィールは、現時点ではほとんど公開されていません。
報道や公式情報から確認できるのは、
SS義塾を運営する会社の代表取締役
東京・港区に本社を置く大学受験塾の社長
という事実のみです。
SNSなどではさまざまな憶測も見られますが、学歴や経歴について確定的な情報はなく、断定的な評価はできない状況です。
魔界系ラーメン「三冠馬」とは何か
今回の騒動と並行して、ネット上で注目されているのが「魔界系ラーメン 三冠馬」というラーメン店です。
「魔界系ラーメン 三冠馬」は、2022年9月1日に京都市内でオープンした新店です。
競馬をコンセプトにした個性的なラーメン店で、
濃厚豚骨魚介の「衝撃の豚」
鶏と水だけで作る「黄金の鶏」
ジャンク系の「皇帝の油そば」
といった、強い個性を持つメニューが特徴です。
魔界系ラーメン三冠馬の店主 苗田氏の経歴
ラーメン店「三冠馬」の店主である苗田氏は、インタビューで自身の経歴を次のように語っています。
京都生まれで高校卒業まで京都で過ごした
大学進学を機に東京へ
慶應義塾大学に進学
大学時代からラーメンに強い関心を持ち、家系ラーメンや二郎系に深くハマっていったといいます。
卒業後はいったん就職するものの、体調不良などをきっかけに人生を見つめ直し、ラーメン店の道へ進むことを決意。
仙台の「魔界ラーメン月光」や福岡の「天をも穿つ」で修行を積み、独立に至ったと語られています。
SS義塾社長とラーメン店は同一人物なのか?
ここで多くの読者が疑問に思うのが、
SS義塾の社長・苗田岳史氏
魔界系ラーメン三冠馬の店主・苗田氏
この2人が同一人物なのか、という点です。
名前が一致していることや、学歴として「慶應義塾大学」という情報が出ていることから、SNSでは「同一人物ではないか」という声も見られます。
しかし、
公式に両者が同一人物であると認めた情報
事業上の関連性を示す証拠
は現時点では確認されていません。
そのため、この点についてはあくまで推測の域を出ず、断定することはできません。
SS義塾は詐欺なのか?
今回の件で最も注目されているのが、
「SS義塾は詐欺だったのか?」
という疑問です。
現状では、
社長は被害者だと主張
委託先は全面否定
警察の正式発表はなし
という段階です。
詐欺行為があったかどうかは、今後の捜査や調査を待つ必要があります。
ただし、
なぜ重要な権限を外部に委ねていたのか
内部管理体制は十分だったのか
生徒や保護者への説明責任は果たされているのか
といった点には、厳しい目が向けられています。
返金はされるのか 今後の注目点
保護者や受講生にとって最も重要なのは、支払った受講料が返金されるのかどうかです。
数万円から10万円を超えるケースもあるとみられ、家計への影響は決して小さくありません。
今後注目されるのは、
警察や司法の動き
返金や補償の具体的方針
責任の所在の明確化
です。
受験という人生の重要な時期に起きた今回のトラブルだけに、今後の展開が強く注視されています。