声優でナレーターの肥後マコトさん(本名:肥後誠)が、2025年11月13日に亡くなったことが所属事務所「ケッケコーポレーション」から発表されました。
享年54歳。
長年にわたりアニメやCMナレーションの世界で活躍してきた実力派声優の突然の訃報に、ファンや業界関係者の間では深い悲しみが広がっています。
肥後マコトの死因 病名は
肥後マコトさんの死去について、事務所は公式サイトで「病気のため過日永眠いたしました」と発表しました。
しかし、病名や亡くなるまでの経緯、闘病期間などの詳細は一切公表されていません。
また、報道では「かねてより病気療養中だった」と伝えられており、以前から体調を崩していた可能性があります。
この「病気療養」という表現から、急逝ではなく、ある程度の期間、闘病を続けていたとみられます。
一部では、声優業をセーブしていた時期があったことから、「持病を抱えていたのでは」と推測する声もありますが、現時点で確かな情報はなく、公式に死因は明らかにされていません。
所属事務所が詳細を伏せているのは、遺族の意向を尊重したためとみられます。
肥後マコト 家族構成 妻や子供は
肥後マコトさんの家族構成については、妻や子供に関する情報は一切明かされていません。
過去のインタビューやSNSの投稿などでも、家族に関する発言はほとんど見られず、私生活を大切にするタイプだったようです。
声優界では、プライベートを極力公にしない方も多く、肥後さんもその一人でした。
ただ、54歳という年齢を考えると、家庭を持っていた可能性も高く、ネット上では「奥さんやお子さんはいるのだろうか」「家族の支えの中で療養していたのか」といった声も見られます。
いずれにせよ、遺族に関する詳細は報じられておらず、葬儀や告別式についても「関係者のみで執り行われた」とみられます。
事務所からは「生前賜りましたご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます」とのコメントのみが出されており、家族からのメッセージなどは公開されていません。
島根県浜田市出身 声優の道を志したきっかけ
肥後マコトさんは1971年6月1日生まれ、島根県浜田市の出身です。
高校卒業後に上京し、代々木アニメーション学院の声優科を卒業。声の仕事への情熱を持ち続け、プロの世界に飛び込みました。
2007年までは大手声優事務所「賢プロダクション」に所属し、2008年からは「ケッケコーポレーション」に移籍。以後、アニメ作品やテレビ番組のナレーション、CMなどで幅広く活動してきました。
資格は柔道初段。趣味はサッカーJリーグ・鹿島アントラーズの応援とプロレス観戦(特にWWE)で、スポーツへの愛情が深い人物でもありました。
現場でも明るく誠実な人柄が知られ、後輩声優たちからの信頼も厚かったといいます。
代表アニメ作品と演じたキャラクター
肥後マコトさんは、さまざまなジャンルの作品で印象的なキャラクターを演じてきました。
中でもファンの記憶に残る代表作は以下の通りです。
・『クロスファイト ビーダマン』雑賀アキラ役
・『かいけつゾロリ』ダポン役
・『大きく振りかぶって』和田誠役
・『TOKYO TRIBE 2』ハシーム役
特に『ビーダマン』シリーズの雑賀アキラ役では、クールで少し影のあるキャラクターを巧みに表現し、作品の人気を支えました。
『かいけつゾロリ』では一転してコミカルな役を演じ、子どもたちからも親しまれました。
また、『大きく振りかぶって』の和田誠役では、野球部員らしい熱意と人間味を演じ分け、幅広い演技力を見せています。
このように、肥後さんの声は「少年から大人まで」「明るい役からシリアスな役まで」自在にこなせる稀有な存在でした。
アニメだけでなく、ナレーションでも多くの番組を担当し、テレビCMや企業映像など、私たちが日常で耳にしていた声の一つでもありました。
ファンの反応と追悼の声
訃報が伝えられると、SNSではファンや関係者から悲しみの声が相次ぎました。
「ビーダマンの雑賀アキラ役、子どものころ大好きだった」「かいけつゾロリの声、今でも耳に残ってる」「もっと長く活躍してほしかった」など、多くの追悼メッセージが寄せられています。
共演者の中には「明るく優しい先輩だった」「現場での立ち居振る舞いが丁寧で勉強になった」といった言葉を残す人も。
声優仲間や関係者からの正式なコメントはまだ多く出ていませんが、業界内では「惜しい人を失った」との声が広がっています。
また、SNS上では肥後さんが過去に出演した作品を振り返る投稿も多く、
「今夜はビーダマンを見直そう」「肥後さんの声をもう一度聴きたい」といった追悼のムーブメントも生まれています。
まとめ
肥後マコトさんは、島根県出身のベテラン声優として、30年以上にわたり業界を支えてきた存在でした。
代々木アニメーション学院を卒業後、堅実なキャリアを積み上げ、アニメ・ナレーション・CMと幅広く活動。
病気療養の末に54歳で亡くなりましたが、病名や具体的な死因、家族構成は公表されていません。
ファンや関係者の間では、突然の別れに驚きと悲しみの声が広がっています。
彼の演じたキャラクターたちは、今も多くの人の心の中に生き続けています。
温かく、誠実で、どこか優しさのにじむ声を残してくれた肥後マコトさん。
その功績と声を、これからも忘れることはないでしょう。
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