2025年1月に亡くなった兵庫県議会議員・竹内英明(たけうち ひであき)元県議をめぐり、2025年2月9日、政治団体「NHK党」党首・立花孝志氏が名誉毀損の疑いで兵庫県警に逮捕されました。
竹内元県議の死因は何だったのか、なぜ名誉毀損事件につながったのか、多くの人が疑問に感じています。
この記事では、事実関係を整理しつつ、百条委員会との関連、名誉毀損はなぜ成立したのかなどをわかりやすく解説します。
事件の概要
【ニュース速報】
NHK党・立花孝志氏を名誉毀損容疑で逮捕 元兵庫県議への中傷で(毎日新聞)やっと捕まった…遅すぎる結果😩
まさしく、
『悪い事した輩は捕まり、罰を受ける』
コレ、至極当たり前のことですよね pic.twitter.com/1UMEAAcRhv— かもうのかけ小 (@AfYjpB3h5Hp0n6g) November 9, 2025
兵庫県警は2025年2月9日、政治団体「NHK党」党首の立花孝志氏(58)を死者の名誉毀損容疑で逮捕したと発表しました。
立花氏は2024年12月、泉大津市長選の街頭演説において「竹内議員は取り調べを受けているのは多分間違いない」などと発言。
さらに2025年1月には、SNSや川越市議補選の応援演説で
「竹内元議員は継続的な任意取り調べを受けていた」
「翌日に逮捕される予定だった」
と述べたとされます。
しかし、これらの内容は虚偽であり、死去した竹内元県議の名誉を損なった疑いがあるとして、妻が2024年6月に刑事告訴。今回の逮捕に至りました。
竹内英明元県議はなぜ亡くなった?
このデマチューバーのやったことを忘れてはいけません
立花孝志にラインで百条委の録音と怪文書を送りました
後に竹内英明県議は議員辞職、逝去
いまだヘラヘラとデマ拡散中 pic.twitter.com/5w8aOQBPgP— mayuta66 (@mayuta66190906) September 8, 2025
現在のところ、竹内英明元県議の死因について公的な発表はありません。
報道では「2025年1月に死去」とのみ伝えられており、病死・事故・自死などについては明らかになっていません。
遺族も詳細を明かしておらず、情報が出ていない以上、推測は避ける必要があります。
なお、死去時期は立花氏が複数の発言を行った直後であり、そのタイミングが今回の名誉毀損捜査に影響した可能性は考えられます。
ただし、
竹内元県議が任意取り調べを受けていた
逮捕予定があった
といった内容に根拠はなく、立花氏の発言によって「疑惑の人物」として印象づけられたことが問題視されたとみられます。
名誉毀損は死者にも成立するのか
名誉毀損は生存する個人に対して成立するイメージがありますが、日本では死者に対する名誉毀損も処罰対象となります。
死者の名誉を侵害した行為は
刑法230条の2
により遺族の告訴があれば成立する可能性があります。
今回は遺族である妻が刑事告訴したことで捜査が進み、逮捕へとつながりました。
問題となった立花氏の発言
2024年12月〜2025年1月にかけて、立花氏は複数の場面で竹内元県議に関する発言を行っています。
内容は主に
「警察に取り調べを受けていた」
「逮捕予定だった」
といったもの。
しかし、兵庫県警はこれらの事実を確認しておらず、虚偽情報として扱われています。
これらの発言がSNSで拡散され、竹内元県議のイメージを大きく傷つけたと判断されたことが、今回の名誉毀損容疑につながりました。
百条委員会とは何か
今回の事件を理解する上で、百条委員会の存在は欠かせません。
百条委員会とは、地方議会に設置される調査機関で、
普通の委員会よりも強い調査権限
を持ちます。
証人の召喚
証言・資料提出の義務
拒否・偽証への罰則
など、強い権限が与えられているのが特徴です。
竹内元県議は、兵庫県議会に設置された百条委員会で委員を務めていました。
その立場から、立花氏の発言が「百条委員会で何か問題があったのでは?」という誤解を生み、影響が拡大した可能性があります。
竹内英明元県議とはどんな人物?
竹内英明氏は兵庫県議会議員として活動していました。
百条委員会に所属し、県政の調査・監視に関わっていた人物で、政治的に重要な立場だったといえます。
死去まで大きなスキャンダルなどは報じられておらず、立花氏の発言が「事実の裏付けなく本人を疑惑ある人物として扱った」ことが問題となっています。
妻が刑事告訴した背景
報道によれば、竹内元県議の妻は2024年6月、兵庫県警に刑事告訴を行いました。
夫の死後、虚偽の情報が拡散し続けたことに強い危機感を抱いたためとみられます。
本件は、ただの名誉毀損ではなく
亡くなった人物
さらに
遺族の心情
に関わる問題でもあり、法的に重く扱われています。
SNS拡散が問題を大きくした
今回の逮捕において、SNS拡散は重要なポイントです。
街頭演説だけでなくSNS投稿によって
虚偽情報が広範に広まった
ことが名誉毀損の成立に大きく影響したと考えられます。
特にSNSは不特定多数が閲覧可能であるため、被害が拡散しやすく、取り返しがつきません。
今後の流れ
立花氏は
「真実・真実相当性を説明し、不起訴を目指す」
とコメントしています。
逮捕後、事実関係の精査が行われ
起訴・不起訴
が判断されることになります。
名誉毀損は
真実性
真実相当性
が認められれば違法にならない可能性がありますが、今回は警察が内容を虚偽と判断しているため、立花氏側の説明能力が問われます。
まとめ
竹内英明元県議の死因については、現時点で公表されていません。
しかし、立花孝志氏が
「取り調べを受けていた」
「逮捕される予定だった」
などと主張し、それが虚偽であった疑いから名誉毀損として逮捕に至りました。
背景には
百条委員会での立場
SNS拡散
遺族の告訴
など複数の要素が絡んでいます。
今後、捜査・司法判断に注目が集まります。
引き続き続報が入り次第、更新していきます。
コメント