ディープモンスターは2018年3月5日に生まれた日本の競走馬で、2025年の京都大賞典を制してついに重賞初勝利をつかんだことで、遅咲きの大物として大きな注目を浴びています。
デビュー以来、気性面での難しさや折り合い、脚質の模索など課題を抱えながらも、シーズンを重ねるごとに確実に成長し、古馬になってからも重賞戦線で安定した走りを続けてきました。
とりわけ6歳以降の充実ぶりは目を見張るものがあり、2025年はアメリカジョッキークラブカップから始動したのち、金鯱賞、目黒記念、小倉記念、新潟記念と大レースを渡り歩き、そして迎えた京都大賞典で悲願のタイトル奪取。7歳の秋に大輪の花を咲かせた競走馬としてファンを惹きつけています。
本記事では、ディープモンスターの血統背景や馬名の意味、馬主、さらにデビューから現在までの戦績、獲得賞金の推移、大舞台への歩みを5000文字以上で詳しくまとめていきます。
ディープモンスターの血統
ディープモンスターはその名の通り、父にディープインパクトを持つ良血馬です。父ディープインパクトは説明不要の日本競馬史上屈指の名馬であり、種牡馬としても多数のGⅠ馬・重賞馬を送り出してきました。
母はシスタリーラブで、母系はアメリカの良血ライン。スピードとスタミナが高いレベルでバランスよく受け継がれた配合で、デビュー当初からクラシック戦線での活躍を期待される素材でした。
デビュー前から素質の高さを評価されており、育成段階でも走りに関するポテンシャルの高さは折り紙付き。実際に3歳の春まではきっちり結果を残し、クラシックの有力馬として名を連ねています。
馬名の由来
馬名の由来は「父名の一部+怪物」。
ディープインパクトの「ディープ」の名を受け継ぎつつ、怪物のような強さを期待されたことが名前に込められています。
実際には、気性面の難しさや成長の遅さから一気に頂点へ駆け上がるタイプではありませんでしたが、馬名にふさわしい持久力、そして7歳での重賞初制覇という息の長い活躍こそ「怪物」の片鱗とも言えるでしょう。
馬主は誰か
ディープモンスターの馬主はサンデーレーシング。
日本を代表する有力クラブ馬主であり、ディープインパクト産駒の多くを所有し、国内外の重賞で多くの実績を積み重ねている大手クラブです。
育成・調教体制が整っていることもあって、ディープモンスターはデビュー前から高いレベルの環境で育成され、能力を磨きながら競走生活を送ってきました。
デビューからの戦績とエピソード
ここからは、ディープモンスターの競走成績を年ごとに詳しく振り返ります。
2歳(2020年)
2歳時、武豊騎手とのコンビで小倉芝1800メートルの新馬戦でデビューする予定でしたが、直前に放馬してしまい競走除外というまさかの幕開けになりました。
その後10月31日の京都芝2000メートルで改めてデビュー。圧倒的な単勝1.4倍の支持に応え、2着馬アルバーシャに1馬身半差をつけて快勝します。
続く阪神芝2000メートルのエリカ賞ではスローペースが影響して2着に敗れたものの、素質の高さを示す内容でした。
3歳(2021年)
クラシック戦線に向けて期待が高まったのが3歳シーズンです。
年明け初戦の梅花賞では単勝2.0倍の一番人気に応えて快勝。続くすみれステークスでも後方から鋭く伸び、2馬身半差をつけて3勝目を挙げました。
皐月賞では武豊騎手が負傷したため戸崎圭太騎手へ乗り替わりましたが、外を回した競馬が響いて7着。
続くダービーでは武豊騎手に戻り、後方から動いたものの16着と大敗。しかし三冠最終戦の菊花賞では後方から長く脚を使い、5着と巻き返しています。
クラシック三戦は勝利こそなかったものの、一定の存在感を示したシーズンでした。
4歳(2022年)
4歳初戦の白富士ステークスで5着となった後、長期休養に入ります。
秋に復帰すると丹頂ステークス、アンドロメダステークスでいずれも2着と惜しい競馬が続きました。勝ち切れないレースが続いたものの、能力の高さは健在で、古馬になってからの安定した走りが光り始めます。
5歳(2023年)
復調の兆しがはっきり見えたのが5歳シーズンです。
最初の関門橋ステークスではハイペースのなか好位で折り合い、ラチ沿いから抜け出して勝利。2021年以来となる勝ち星を挙げ、陣営を大いに安堵させました。
その後は金鯱賞5着、天皇賞(春)14着と結果の波がありましたが、秋のアンドロメダステークスで鮮やかな差し切り勝ち。古馬オープンで2勝目を挙げ、徐々に充実の色を濃くしていきます。
6歳(2024年)
小倉大賞典は右前肢の不安で出走取消となったものの、その後は重賞戦線で安定した走りを続けます。
鳴尾記念5着、小倉記念3着、チャレンジカップ2着と、勝ち切れないながらも常に掲示板圏内。能力の高さと安定感を示す一方で、タイトル奪取にはもうひと押し足りない状況でした。
しかし6歳秋の戦いぶりは、確実に7歳シーズンの飛躍につながっていきます。
7歳(2025年)京都大賞典でついに重賞初制覇
2025年はアメリカジョッキークラブカップで10着とつまづいたものの、金鯱賞5着、目黒記念4着、小倉記念3着、新潟記念3着と、安定した走りを続けます。
そして迎えた10月5日の京都大賞典。
中団から抜群の伸び脚を発揮し、逃げ粘ったサンライズアースを交わして勝利。デビュー以来15度目の重賞挑戦で悲願の初タイトルを手にしました。
重賞初制覇が7歳という非常に遅咲きの成長は、多くのファンを感動させました。
ジャパンカップ2025直前の気配
京都大賞典制覇後、ディープモンスターは11月30日のジャパンカップへ向けて調整を進めています。
輸送前日の11月28日には栗東トレセンで軽めの調整を行い、担当の兼武助手は「特に変わった様子はない」と語っています。
もともとは折り合いを考慮して中距離(1800から2000メートル)を主戦としてきた馬ですが、年齢を重ねて精神面が安定したことで長距離戦でも力を発揮できるようになりました。
前走の京都大賞典で見せた伸び脚からも、東京2400メートルへの不安は小さく、むしろ今のディープモンスターには最適な舞台と言える可能性もあります。
7歳にして心身のピークを迎えた古豪が、国際GⅠの大舞台でどこまで通用するか、大きな注目が集まっています。
獲得賞金と総合評価
ディープインパクト産駒としてクラシックを沸かせた3歳時代、古馬になってからの安定した成績、そして7歳での重賞制覇。
ディープモンスターの競走馬人生は決して順風満帆ではありませんでしたが、年齢を重ねるごとに強さを増した典型的な晩成タイプです。
獲得賞金もシーズンを追うごとに積み重なり、京都大賞典の勝利で大幅な上積みを果たしました。7歳馬ながらGⅠ戦線で戦える力を維持している数少ない存在として、多くのファンに愛されています。
まとめ
ディープモンスターは良血のディープインパクト産駒としてデビュー前から期待され、クラシック戦線でも存在感を示しました。しかし本格化したのはむしろ古馬になってからで、6歳、7歳シーズンの充実ぶりは卓越した成長力と努力の結晶と言えます。
そして2025年京都大賞典でついに重賞初制覇を達成。大器晩成の代表格として、7歳の今なお強豪相手に好走し続けています。
ジャパンカップ2025では大舞台での覚醒が期待され、どこまで上位に迫れるかが大きな注目ポイントです。
息の長い活躍を続けるディープモンスターの今後の走りにも注目していきたいと思います。
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